GigaSt Ver.4

第四世代の7GHz簡易スペアナ・アダプタ− (トラジェネ付き)


 GigaSt Ver.4は 青山さんの運営するGiga Site(ギガサイト)で販売されている(簡易)スペアナです。
2005年に一度販売されていたのですが 一定量受注すると締め切っているようで、最初の販売では購入することが出来ませんでした。
ところが、今年(2006年)になって予約を再開したため、8月20日に注文を入れてしまいました。
それから待つこと2ヵ月半、11月8日に入手することが出来ました。
(※06/11/06で受付を終了したようです。)

パッケージの中身

高周波関連が完成品で提供される為、中身は かなりシンプル。

チップ部品

チップ部品を多用していますが、判りやすくまとめられています。
1kΩのチップ抵抗は数が多いせいか1個多く入っていました。
部品をなくさないよう注意書きがありますが、私はピンセットでつまんだ際に1個飛ばしてしまいました。
余計に入っていたおかげで無事組み付けることが出来ました。

青山さんの配慮に感謝です!!

ディスクリート部品

チップ以外の部品は たったこれだけ。
小さな基板はノイズジェネレータ。

メインボード

GigaStのメインボードは いたってシンプル。
パッと見にはH8/3664とRS-232Cのドライバが載る程度ですが、高周波部分に供給する+28Vまで作成しています。

トラッキングジェネレータとスペアナモジュール

トラッキングジェネレータとスペアナは、共に完成したモジュールとして提供されます。

プチ改造 その1

たいした改造ではないのですが、三端子レギュレータの入出力にパスコンを入れてみました。
おまじない みたいなものです...

プチ改造 その2

CPUのリセット周りがCRのタイマで構成されていたので、ジャンク基板から外したリセットICに変更。

プチ改造 その3

こちらは改悪になるのですが、クロックの微調整機構を外してしまいました。
まあ、バリキャップのパターンをハンダでブリッジするだけですが...
調整の為の計器が無い事が理由です。
※青山さんにホームページへの掲載許可をお願いした際、「性能を発揮させるためには微調整は不可欠」との指摘を受けました。
GigaStの最小ステップは20kHzなので、1GHzの観測時には「100kHzに対して2Hz」の精度を求められるとの事です、可能な限り微調整を行ったほうが良いようです。

100kHzの確認

調整として、
  1. SGを使用した周波数の微調整
  2. 16MHzのX'tal調整
が必要なようですが、
  1. 周波数の微調整は個別補正データで代用
  2. X'tal調整は先に述べたように回路そのものを省略
手持ちのオシロで100kHz出力を測定してみましたが、一応「100kHz」と表示されています。
※7項に記載したとおり、正確な測定をするためには微調整が不可欠です

PCのソフトを起動

とりあえず動作しているようなので、PC側でソフトを走らせてみたところ 計測は上手くいっているようです。
下の写真は、50cm程度の電線を入力に差込んで 50MHz帯の無線機の出力を測定した時の波形です。
200MHz以上の周波数が何点か表示されていますが、青山さんの話によるとGigaStの内部スプリアスだそうです。発生している周波数をきちんと把握していれば 問題にはならないと思います。
(ここは山の中なので、TVの電波すら検出できていません)
とりあえず裸の状態で動作を確認できました。
この後は、ケースの作成をしなければ...
 07/01/06 ケースの加工

  ※表中の画像をクリックすると、大きな画像が表示されます。